ブログにアップするのが遅くなってしまいましたが、2019年の上半期はグラフィック系の展覧会にいくつか行きました。写真は、東京の銀座グラフィックギャラリー(ggg)で開催されたTDC展と、京都のdddギャラリーで開催された矢萩多聞さんの本の装丁の展覧会です。(gggとdddギャラリーは同じ系列のギャラリーです。)
gggの方は、大学時代は画材屋さんが銀座にあったこともあり、良く行っていました。昔に比べて、今のデザイン、タイポグラフィのトレンドって、個人的な感覚ですが、よりミニマムに、より記号的に、簡略化された美しさを追求している感じがします。
dddギャラリーのほうは京都在住の装丁家の矢萩多聞さんの展覧会で、いままで手がけられた本の装丁が並べられていて、ボツになったデザインなども公開されていたりして見ごたえのあるものでした。特殊な紙や印刷方法で刷られた本もたくさんあり、見本市のような趣もありました。
また、インドにつながりを持つ矢萩さんの経歴がとても面白いのですが、(詳しくはこちらの本がおすすめです。http://iki-ru.com/goozen/)展示でもインドの絵本出版社のタラブックスの絵本も展示されていました。シルクスクリーンで一枚一枚手作業で刷られていてとても美しい絵本です。細美美術館でもタラブックス展が今月18日まで開催されているようです。
今、dddギャラリーの方では「へいせいグラフィックス」という平成の時代に公開された広告やデザインを展示しているようです。フライヤーを見たら、ちょうど制作会社に入社する前後あたりの広告が掲載されていて懐かしい気分です。こういうものは20年くらいたってから見ると面白いですね。制作会社に入社した頃で、葛西薫さんのunited arrowsの広告の展覧会に行きたくて、会社の先輩のスクーターの後ろに乗せてもらって見に行ったのを覚えています。軽やかなイラストがとても印象的でした。今月の17日(土)までなので早く行かなくては。