今回の旅の目的は美術家の友人 山口和也さんの作品を見に行くことでした。
焼き物の展示と聞いていたので器などが並んでいる感じを想像していたのですが、良い意味で想像と全く違う素晴らしい展示でした。
南院というお寺での展示で、美しい襖、銀箔が施された壁、心地よい風の通るお庭、木の枝や紫陽花などの自然のあしらい、それらの中で山口さんの作品はなんだか自然の一部のような存在感でありつつも、その空間を特別なものにしていました。
人も自然の一部であるなら、人の手が加わった美しさというのもまた自然の美しさなのかもしれません。
今回の展示は、12人の作家さんの作品展と子どもたちの作品展の同時開催で他にも素敵な作品が並んでいました。
そしてそして、今回初めて宿坊というものに泊まりました。全く知識がなかったので、一番口コミの良かった不動院という宿坊にしました。民宿みたいなものを想像していたのですが、こちらも全く想像と違って、きれいでモダンな旅館という感じでした。でも働いているのはお坊さんで、数々の歴史的な文化財やお庭(重森三玲作庭)も素晴らしく、敷地内には鳥羽天皇皇后美福門院得子の御陵がありました。お部屋もきれいで快適で、精進料理も美味しかったです。
もちろん、高野山の聖地奥の院にも行きました。ここは空海さんが1200年前に入定(瞑想)された弘法大師御廟があります。空海さんはいまも瞑想中とのことなので、食事も毎日運ばれるそうです…!
高野山は標高900mにある町なので、京都よりも5度くらい気温も低く、心地よい風が吹いていて清々しいところでした。
最後に日本画家の千住博さんの襖絵を見るために金剛峯寺にも行ったのですが、バスの時間が迫っていたので早歩きで見てしまいました。それはちょっと残念ではあったのですが、枯山水の規模感には驚かされました。
こちらは最初の日に食べた梵恩舎のランチ。丁寧に作られていて美味しいプレートでした。デザートは豆腐のチーズケーキをいただきました。^^