アメリカカリフォルニアにある「シェパニース」というオーガニックレストランを主宰するアリス・ウォータースさんの新著「スローフード宣言-食べることは生きること」のサンプル本をいただきました。
ファストフードとスローフードの対比で展開されていくのですが、
ファストフードの世界の方は、あらゆる工程が分断され、野菜や生き物の生産までもが機械化されて、それぞれ利益を追求していくのに対し、
シェパニースのようなスローフードの世界の方は、野菜を育てる土地も、生産者も、食べに来るお客さまも、野菜の残渣も、地域の経済も、全部がつながって循環しています。この本は、その美しい循環を俯瞰して感じることができる内容でした。
「料理はダイレクトに人を幸せにできる」と、いつも思うのですが、誰かが作った手作りの料理に勝るものはないと思います。手作りの料理って食べる人への細やかな配慮や思いが詰まっていて、それはやっぱり味に出る気がします。
誰かのことを考えて作る料理や、その先の生産者や自然環境のことを考えて作る料理が「スローフード」ということなのかなと思いました。みんな毎日何かを食べるし、食に関係しない人なんていないわけなので、その「食」の在り方や価値観、システムがちょっと変わるだけでも全体で見たら大きな変化になるのでは、とちょっと希望を感じました。
本は先月発売されたみたいです。
興味のある方はお近くの本屋さんで探してみてください
↓以下で少し試し読みが出来ます。
https://onl.sc/e53gZXW
『スローフード宣言 食べることは 生きること』
アリス・ウォータース・著
小野寺愛・訳
出版社:海人の風(株式会社 風と土と)
(↓出版社の理念も素敵です)
https://kazetotuchito.jp/