先日、二条城で開催された「時を超える：美の基準」展へ行ってきました。 石巻で開催中のリボーンアートフェスティバルの名和晃平さんの鹿を見たいと思っていたのですが、別の鹿ですが京都でも見られるとのことで、急遽最終日に行ってきました。

二条城という特別な空間で、現代的な芸術作品を観るわけで、それだけで「時を超え」ていますが、 若冲の絵の中に初音ミクが描かれていたりと、意外な組み合わせのギャップが印象的でした。

芸術作品を見た時に、その感覚を共有したくて言葉にしようとするけど、 最近は「言葉にならない感覚をそのまま受け取る」だけでもいいような気がしています。 言葉にするととても幼稚になってしまって、的確に表現できないというか。 作品を見たことで湧き上がってくる感覚や思い出されるようなことが上がっては消え、出てきては去っていきます。

入ってすぐの巨大スクリーンでの映像作品では波のような、細胞のような何かが絶え間なく変化していきます。墨が紙の上に広がっていくようにも見えます。ずーっと見ていたいような感覚に後ろ髪を引かれつつ会場をあとにしました。